
不機嫌亭ゲーム班さまより、同人ゲームのメイキング本です。
同人ゲームのこういった同人誌は滅多にお目にかかるものではなく、以前より注目していましたが、今回ようやく入手できたのできままにレビューです。
ライターの進行豹さんの立場は私に近く、なかなか面白く読ませていただきました。
共感できる点や参考になる点等、これから同人ゲーム制作を目指す人にとってのきっかけになることのできる本だと思います。
内容の方はハウツー、というよりも苦労話寄り。体験記。
物語調でその節々に心構えなり気概なりが散りばめられます。
生かきのエピソードなど、思わず笑ってしまうお話がとても印象的でした。(当時だと微塵も笑えなかったのでしょうが)
お話は第一章リリース直後でお終いですが、制作の方は現在も続いているようです。
出来れば最終完成版リリース後、今度はフルエピソードとして読んでみたいと思いました。
と同時に、他の有名ゲームサークルさまのこういった体験記とかもあれば読んでみたいなーとも。
それと一読者としての希望ですが、狩野さんや桜崎さんの言葉も聞いてみたいなーと。
様々な視点から同人ゲーム制作を語っていただければ、内容が更に濃くなったかと思います。
総括。
同人ゲームを目指してみようかな、と少しでも考えている方にはぜひお勧めです。
商業誌では具体的な技術面はカバーしてくれますが、こう言った実際の視点で制作過程を見ることはできません。
読み物としての完成度は言うまでもなく、この分野に興味のある人には間違いなく買って損はないものでしょう。